「子どもが持つ成長の力信じて」元不登校の医師が伝えたい事(サトシくん第4話)

おがたちえ,橋本紋加

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研修医として活躍する、元不登校のサトシくん。数々の失敗を乗り越え夢を掴んだ今、サトシくんが不登校に悩む親子に伝えたいメッセージとは?

漫画家のおがたちえさんが、不登校サバイバーを取材。臨床心理士の橋本紋加さんによる解説とともに、体験談を連載漫画でお届けします。今回、ついに最終回です。

サトシくんの場合 第4話

サトシくんのコメント
子供は失敗も糧にして成長していきます。お子さんの性格にもよりますが、付かず離れずの距離感が良い親子関係に大事だと思います。

臨床心理士・橋本紋加先生のコメント
待つ、というのは本当に難しいことです。経験のある大人であればなおさらです。サトシさんのお父さんもお母さんも当然サトシさんを貶めようとして行動したわけではありません。しかしサトシさんがいうように、タイミングだったり提示した方法が本人に合うかどうかだったりなど、本当に難しい問題だと思います。

待つという難しい作業を続けるためには、孤立せずチームで取り組んでいくことが重要です。サトシさんにとってのスクールカウンセラーや友人など、安心できる場所、失敗しても受け入れてくれる環境が、家族や先生方など関係者全員にそれぞれ必要なのではないでしょうか。

「不登校サバイバー親子の体験日記」はこのエピソードにて最終回です。応援してくださった読者の皆様に深く感謝いたします。